法人紹介|理事長挨拶
未来へ、次世代へ繋ぐ
社会福祉法人熊本県コロニー協会が、令和元年という節目の年に70周年迎えるに当たり、長きに亘り当協会を支援頂いております関係各位対し、当協会を代表致しまして心よりお礼を申し上げます。そして、当協会の職員、利用者の皆様と共に、改めて創立70周年をお祝いしたいと思います。私は常々、法人にとって社会貢献を続けてきた裏付けでもある長い歴史は、何物にも代えがたい大きな信用であり財産であると云う事、更に私たちはその信用から多くの恩恵を受けている事を言及してきました。今から70年前、当時は不治の病と云われた結核と云う病気と闘い、回復したとは云え、体力も十分戻っていない身体に鞭打って、先人の方々が印刷を生業とするビジネスを立上げ、熊本県コロニー協会と云う法人の歴史を連綿と紡いで来られました。その血の滲む様な努力のおかげで、現在も総勢約140人の人間が福祉工場、熊本コロニー作業所、旦過園、グループホーム、放課後等デイサービスの5施設を柱とした組織の中で活動し続ける事が出来ております。我々は、この事実をしっかりと胸に刻み込んでおかなければなりません。そして先人の方々の意思を踏襲し、其々の事業部が社会福祉法人として「何をすべきか」、「何を求められているのか」をしっかりと自覚し、その与えられた役割を果たす事が、私共の責務であり、使命であると考えています。
平成28年に熊本県を襲った大地震の影響が、今なお残っている現状ではありますが、当コロニー協会は、地域に根差し、貢献できる社会福祉法人として、経営の強化にも邁進しなければなりません。私の経営理念の一つがバランスの取れた経営運営であります。簡単にいえば、偏ることなく総ての事業施設が、其々に安定した経営基盤を構築し、その経営基盤の上で安定した経営運営が出来る事を第一の目標としております。その為には、各施設の責任者には強いリーダーシップを発揮して貰わなければなりません。私の仕事は、熊本県コロニー協会の後継者となる人材を育て、バトンタッチする事だと認識しています。そして、私の考えるリーダーとは、将来に向けての構想を企画立案し、そして実行出来る人材であり、加えて強いリーダーシップと優れた経営センスを兼ね備えた人材と云うことでもあります。夢を夢のままで終わらせず、夢を具体的で実現可能な目標に変え、その目標に向けて確実に前進出来る人材が、これからのコロニー協会を牽引してくれると確信しています。70年はあくまで一つの通過点だと考えます。100年、150年の歴史が刻めるよう、当協会に必要な人材育成を心掛け、利用される皆様や地域の皆様に愛される協会を育てていきたいと考えております。最後に、各行政機関並びにお取引先の皆様には、今後とも更なる御指導ご鞭撻頂きます様心よりお願い申し上げます。